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幼少期の傷跡がコンプレックスだった過去。社会人になり、仕事のノルマや昇格競争で精神的に疲弊。そんな時『成功の実現』と出会う。昇進・出世、収入といった今まで自分が求めていた「成功」と、天風哲学を学び「成功」の意味が違っていたことに気が付く。今、多くの人に必要とされる幸せを感じている。生きがいを持って生きている私の人生そのものが「成功」と考えている。

コンプレックスの塊だった私

私は子供の頃、何度か死にかけたことがあります。その度に近くのおばさんやお兄ちゃんに助けてもらいました。また遊んでいてケガをすることも多く、私の顔は傷だらけになってしまいました。特に幼い頃はその傷跡がはっきりと見え、私は鏡を見るのも嫌になり、まして知らない人と会うのは顔の傷の事を聞かれはしないかとびくびくしていました。中学の頃には上級生から指摘されたこともあり、すっかりコンプレックスのかたまりとなっていました。

社会の壁にぶち当たる

そんな私も成人し社会人となり、また傷も目立たなくなってきました。私は大学卒業後、分析機器のルートセールスマンになりましたが、入社しても性分に合わず、退社しました。

次は自分の好きな音楽関係の仕事がしたいと思い、東京に本社のある楽器店に就職しました。仕事自体は好きだったのですが、次第にノルマがきつくなり、毎年部下になる新入社員も入り責任も増えてきました。加えて昇格の競争も厳しく、最初の数年は順調であったものの後から入社した人に追い抜かれてしまうこともあり、精神的にきつくなってきました。

中村天風の著書と出会う

私は読書が趣味で、会社で紹介される本は殆ど読んでいました。ただ高価な本は中々入手する勇気がなく、中村天風の著書『成功の実現』が社内報で紹介された時は買い求めませんでした。

その後平成5年頃、思い切って購入し読みましたが、当時の私は「成功」というものの意味が全くといって良い程分かっておらず、単に昇進・出世すること、お金をいっぱい稼ぐこと、それが「成功」だと信じて疑いませんでした。

プライベートでも仕事でも行き詰まっていた私はひたすら中村天風の著書を買い読みまくりました。ふと気がつくと「成功」って今まで自分が追い求めていたものとは全く違うものだと分かりました。

そして更に突き詰めたいという思いから天風会に入会しました。色々なことを教わるうちに、子供の頃に救われた命、今自分がこうして生かされている事には大切な意味があるのだと考え方を変えました。そうすると不思議なもので辛いことがあっても以前のようにクヨクヨすることはなくなりました。

どんな仕事でもドンとこい!

私は現在、田舎で和牛繁殖という農業をしていますが、それまでには沢山の仕事をしています。小4から中2まで朝刊・牛乳・ヤクルトの配達と集金のアルバイトをしていました。大学時代にはスーパーの品出しやレジ担当、マクドナルドのメンテナンス、ケンタッキー・フライド・チキンの商品作りなど。

先に紹介した仕事の他に、天風会入会後は町会議員や地区消防団長、県の家畜人工授精師協会の会長、町の和牛改良部会の部長などいっぱい仕事が舞い込んできました。中にはボランティアのような仕事もありますが、多くの人に必要とされていることにとても幸せを感じています。

私にとっての幸せは、辛いことがあってもこうして生きていることであり多くの方と繋がっていることにあります。一見仕事だけで関わっている人間関係も突き詰めて考えると生きて縁あってのものだと思います。心のおきどころを変えるとそれまでとは違った人生が見えてきます。真理を知り、生きがいを持って生きている自分を見る時、私の人生は「成功」したと言えます。

國岡恒雄 | 農業