中村三郎は如何にして「天風」となったか。
五十年の長きにわたって人生に悩める人々を教え導いてきた哲人・中村天風。
明治、大正の激動の時代を背景に、中国大陸、欧米、エジプト、インドと、人生の真理をつかもうと世界を駆けめぐった中村天風の波乱に満ちた生涯を初のコミック化。
STORY
軍事探偵(特殊工作員)の命を受け、満州(中国東北部)に渡った三郎。一年半にわたる日露戦争は、日本の勝利に終わり、三郎は過酷な任務を終え、家族のもとに帰国する。だが、平穏な生活もつかの間、三郎は不治の病にとりつかれてしまう。豪胆だった三郎の心は、死への恐怖からすっかり弱くなっていった。強い心を取り戻す方法はないだろうか。苦悶する三郎。死への恐怖から、己の魂と向かい合う若き日の中村三郎の苦悩と葛藤を描く、衝撃の第2巻。
■ 目次
INDEX
第1章 暁の荒野
第2章 ハルピンお春
第3章 誇り高き俘囚
第4章 生還
第5章 死に至る絶望
第6章 出口のない迷路
第7章 生命の教科書
第8章 摩天楼の下