中村三郎は如何にして「天風」となったか。
五十年の長きにわたって人生に悩める人々を教え導いてきた哲人・中村天風。
明治、大正の激動の時代を背景に、中国大陸、欧米、エジプト、インドと、人生の真理をつかもうと世界を駆けめぐった中村天風の波乱に満ちた生涯を初のコミック化。
STORY
ヒマラヤ山中での修行を終えた中村三郎は、日本に帰国を果たした。強靱な心身を取り戻した三郎は、実業界に身を投じ、成功をおさめる。夜毎、料亭にくりだし享楽に身をゆだねる三郎。だが、いつしかその心に、空虚さがつのっていった。自分はこのままでいいのだろうか。死すべき命を甦らせた己が、真になすべきことは何なのか。苦悶の日々を送る三郎に、第二の悟りの時がやってくる。マンガ中村天風、堂々の最終巻。
■ 目次
INDEX
第1章 地の声 天の声
第2章 絶対の静寂
第3章 巷間に遊ぶ
第4章 通い路ふたつ
第5章 心の作用
第6章 よろこびの使者
第7章 我が使命
第8章 天風として活きる