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~はじめに~
2018年3月に開催された「中村天風」実践プログラム 実行委員からのイベントレポート寄稿文です。
天風哲学は「実践哲学」と言われるくらい、アウトプット重視の哲学です。
普段学んでいることを日常生活で実践できる自分になるために、自分と向き合いつつ、仲間と切磋琢磨しあう充実の2日間の活動報告です。

「中村天風」実践プログラム イベント報告

【概要】

2018年3月17日(土)~18日(日)に天風会館1Fホールにて、「中村天風」実践プログラムが開催されました。

講習会や修練会で学んだ理論を具体的にどのように日常生活に落とし込み、実践に移していくか、参加者にヒントをご提供して実生活を好転していただくことをコンセプトにしたプログラムでした。

テーマは、「積極観念を養成する」で、講習会で学ぶ「積極観念の養成法」の5つのポイントのうち、①内省検討、②暗示の分析、③対人精神態度の3つについて、それぞれ個々に深く掘り下げる内容でした。

大きな特徴としては、ただ一方的に受け身の姿勢で受講するのではなく、主体的な姿勢で、話し、聞き、考えて、書いていただくということにありました。それに付随して、必然的に参加者同士の交流もかなり密なものとなり、非常に和やかな雰囲気の中で、大いに懇親を深めていただきました。参加者の方の笑いとエネルギーに終始包まれた印象の2日間だったと感じております。

【主なプログラム内容】

1.講義

萩原いづみ講師、堀田亜希子講師、山田真次講師、吉田章人講師の4名の新進気鋭の講師が担当しました。講義と、その後の実習とでワンセットです。講義の途中でサントラが流れるなど、工夫を凝らした講義で、参加者から「本当に分かりやすかった」「タメになった」といったお声を多数いただきました。

2.実習

(1)積極言葉の実習
「対人精神態度」についてのご講義の後には、実際に他者に積極言葉(褒め言葉)をかける実習をいたしました。最初は戸惑い模様もありましたが、時間が進むに連れて盛り上がり、褒める方も褒められる方も本当に素敵な笑顔になられているのが印象的でした。

(2)ワールドカフェを中心としたグループディスカッション
1日目の「暗示の分析」、2日目の「内省検討」についてのご講義の後には、これらを題材としたグループディスカッションを行いました。グループディスカッションは、ボールを持った人しか話せないことに大きな特徴があるワールドカフェという方式によりました。多くの方との交流ができると同時に、他の参加者のお話を、自分の現状の課題を解決するヒントとして吸収できる場となりました。

※ワールドカフェとは … アメリカ発の話合いの方法です。異なる4~6人のメンバーにて、 3回のグループディスカッションをし、新たな気付きを得て、考えを深めます。明確な答えがあるものではありません。話したい人がボールを持ちます。ボールを持っている人しか話せませんので、会話があちこちにいくことが少なく、集中した話合いができます。さながら、「自由なカフェ」のようなイメージで、 コミュニケーションを楽しむことができます。

(3)発表
ワールドカフェでのグループディスカッションをもとに、2日間で、計30名程の方に壇上で60秒~90秒の発表をしていただきました。参加者は、他のグループで話された特に印象的な情報を聴き、自分の問題解決のヒントとすることができると同時に、発表していただいた方には、大勢の前で短時間で要点を話す訓練をしていただくことになりました。また、講師の的確なフィードバックにより、さらに理解を深めることができました。

(4)ワーク
同じプログラムを受講するにしても、ただ漠然と取り組むのと、目的意識をしっかりと持って取り組むのとでは、その効果に大きな差が出るものです。そこで、プログラムの最初に、プログラムに対して求めることを整理して書き出していただきました。

そして、プログラムの最後には、参加者全員にプログラムで学んだことを踏まえた行動リストを作成いただき、半年後自分がどういう心持ちで生活していたいか、半年後の自分へ手紙をお書きいただきました。

これらにより、参加者の方には天風会館を出たその瞬間からのそれぞれの行動の方向性をより良い方に転じていただいたのではないかと期待しております。

3.その他

「日常生活に落とし込む」というコンセプトのもと、その他の部分についても、普段の行修とは少し違った色合いとなりました。

安定打坐法は、通常の無念無想を目指すのではなく、ある問題の解決を目指すにあたり、心を落ち着けるといった色合いのものとし、また、戸外修練は、「積極観念を養成する」というテーマに合わせ、積極体操を中心としたものとなりました。さらに、2日目の始めは、皆で誦句を唱える時間をとりました。そして、昼食時間や懇親会は、単なる食事や休憩の時間ではなく、講義・実習で学んだことを落とし込み、実践する場となりました。

中村天風実践プログラム 実行委員

 

〈参加者の声〉

●40代男性
会員の皆様の積極性には感銘を受けました。
消極の際の積極への振り向け方を学ぶことができて、参加してよかったと思います。
うれしい楽しい、ありがとう、感謝する大切さを感じることが出来たプログラムでした。

●50代女性
講義があって、その後、グループワーク、ワールドカフェで理解を深め、また、気づきも得られたのがよかったです。日常生活に活かしていきたいです。
実習も楽しかったです。ほめられるとうれしいし、うれしい気持ちを周りにも広めたいと思いました。

●60代女性
「ほめる」「ほめられ」は、意外と日常では少ない経験。意識して相手を見て探すことは大変だし、ほめられると人から「こんな風にみられているんだ」と新鮮で高揚しました。
自分が思っている自分とのギャップが面白かったです。