本書は、天風会4代会長杉山彦一が財団の機関紙「志るべ」に毎月天風教義の解説を書いていたものをまとめたもの。
随筆風な書き方で四季折に触れて、日常のできごとを例にあげ、誰にでも「心身統一法」の教えることの意味が よく分るように解説されている。
情味溢れる文章は、「心身統一法」の行修という、かたくるしい解説ではなく、誰もが日常的に実践できる方法や考え方を教示している。
宇宙根源主体から生まれ出たいのちの成り立ちや、人間のいのちの感動的強さについて解いた第一部「心身統一法根本原則」、観念要素更改法や神経反射調節法などを解説した第二部「心身統一法各論」から成り立ち、人間が陥りがちな怒りや怖れや悲しみなどの感情を分析して、その対処法を懇切丁寧に教えている、読み易く分かり易い内容。
心身統一法の全体にわたり解説された良書。
※本書は『いのちを活きる』(平成7年)、『続・いのちを活きる』(平成10年)を合冊し再編集したものです。
■ 目次
第一章:真人生の建設
第二章:中村天風の生命の体験と探究
第三章:生命の相と心身統一の原則
第四章:生命のはたらきと心
第五章:観念要素更改法
第六章:積極精神養成法
第七章:感情の明朗化法
第八章:神経反射調節法
第九章:精神使用法
第十章:精神安定法
第十一章:霊性的人間
結び